SCARDA(スカーダ)、ワクチン開発の司令塔

 ワクチン開発の司令塔として、日本医療研究開発機構(AMED)内に設置された組織。正式名称は「先進的研究開発戦略センター(Strategic Center of Biomedical Advanced Vaccine Research and Development for Preparedness and Response )で、その頭文字を取ってSCARDA(スカーダ)とも呼ばれる。2022年3月22日に発足した。

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 2021年度補正予算で措置された1504億円の基金を活用する。戦略性を持った研究費のファンディングにより、重点感染症に対するワクチンの開発やワクチン開発に資する新規モダリティの研究開発を推進する。内閣府健康・医療戦略推進事務局の八神敦雄(やがみ・あつお)事務局長は「ワクチンは普通の医薬品よりも開発リスクが高いため、放っておくと誰も手を付けない。SCARDAを設置してファンディングすることで、強力にテコ入れする必要がある」と述べている。

 SCARDAは、平時および感染症有事を通してセンターの業務を総括するセンター長、センター長を補佐する現場の実質的責任者であるプロボスト、国内外の最新の知見・研究開発動向を届けるフェロー、ファンディングや戦略立案の実務を行う先進的研究開発事業部で構成される。当面は、30名程度のスタッフで動かしていく。

 2022年4月、初代センター長に就任したのは、科学技術振興機構(JST)の前理事長だった濵口道成(はまぐち・みちなり)氏。プロボストには古賀淳一(こが・じゅんいち)氏が就任した。古賀氏は、日本ケミカルリサーチ(現JCRファーマ)の取締役研究本部長から、アムジェンの取締役研究開発本部長を経て、2009年に第一三共に入社した。同社で専務執行役員研究開発本部長などを務め、2022年2月まで常勤顧問を務めていた人物だ。