「環境DNA(environmental DNA、eDNA)」と呼ばれる新しい分析手法・研究領域が急速に発展している。生物資源の持続的利用や絶滅危惧種、外来生物の分布拡大への対応、さらには公衆衛生や感染症対策への有用性が示され、世界展開を見据えた日本企業の活動も目立つ。日本発の技術が世界標準になるなど、生物の多様性にも恵まれている日本が世界をリードする領域といえるようだ。eDNAはまずは、生態学の領域で生物の多様性調査に革命的な飛躍をもたらした。絶滅危惧種の資源確保や外来種対策だ。千葉県立中央博物館生態・環境研究部の宮正樹部長らが2015年に論文発表した「MiFish法」は、採水で魚類の生息を網羅的に解析できる手法。日本各地での調査に加え、南アフリカや南米のアマゾン、オーストラリア、米カリフォルニア州などで利用されているという。MiFishは、魚類メタバーコーディング用のユニバーサルPCRプライマーの名称だ。

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