関節リウマチは、ほんの十数年前には「死なない病気」といわれ、「関節破壊はゆっくりと進行して、重い関節機能障害は発症10年を過ぎてから表れる」とされてきた。それを反映して治療法も作用の弱い非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)から徐々に作用の強い薬に変更していく「スミスのピラミッド治療方式」が主流であった。しかし、多くの知見の積み重ねによって、関節リウマチ患者の平均死亡年齢が一般の人より約10年短いことや、関節破壊も発病初期から始まっていることが分かってきた。この状況に鑑み米リウマチ協会では2002年、関節リウマチと診断された場合には抗リウマチ薬による根本療法を3カ月以内には開始することを「Guidelines for the Management of Rheumatoid Arthritis 2002 Update」で提唱した。その後、このガイドラインは世界的にも認められることになった。発症早期から強力な薬を使い、必要なら複数の薬を併用する、効果が出てきたら薬の量を減らす、あるいは効果の弱い薬に変えていく、という現在の治療に変わってきたのである。もちろん、この治療法が効果的に実施できるようになったのは、抗体を代表とする生物学的製剤の存在がある。

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