糖尿病では、血糖のコントロールが最優先されるべき治療である。しかし、コントロールできずに合併症を併発する患者も多いため、合併症についても治療薬が必要である。慢性合併症のうちで糖尿病性網膜症について見てみると、2型糖尿病と診断されたときには、既に網膜症が20%存在している。糖尿病の発症後20年間で、1型糖尿病では100%、2型糖尿病の60%の患者に網膜症が発症するとされる。糖尿病性網膜症は、日本では中途失明の原因として1985年の調査では最多で、2004年の調査では緑内障に次いで2位となっている。順位が下がったとはいえ、糖尿病性網膜症による失明人数は年間約3000人に上り、増加傾向にあり、注意すべき疾患であることには変わりない。

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