糖尿病における血糖のコントロールがうまくいかないと、さまざまな合併症を引き起こす。図1に示したように、合併症は時間軸に従い、昏睡(こんすい)のように死に至る可能性のある急性合併症と、高血糖状態が維持されることによって10年単位で進行する慢性合併症に大別される。慢性合併症は、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害などの細小血管障害と、脳血管障害、虚血性心疾患、閉鎖性動脈硬化症などの大血管障害に分類される。急性合併症のようにすぐに死に至るわけではないものの、慢性合併症についても注意が必要である。糖尿病性網膜症は国内での失明の原因のトップ、糖尿病性腎症も新たに人工透析を受ける1番目の病因であるなど重篤な疾病であるからだ。糖尿病は、血糖のコントロールが最優先されるべき治療であるが、コントロールできずに合併症を併発する患者も多く、合併症に対する治療薬の医療ニーズは高い。

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