世界保健機関(WHO)は、世界人口の3%、およそ1億8000万人がC型肝炎ウイルス(HCV)に感染していると報告している。日本のHCV感染者数は200万人と推定されている。日本では、第二次世界大戦が終わった混乱の時代に、売血の輸血や不適切な医療行為によってHCV感染が広まったとされている。しかし、その後、国内の医療水準が高くなったことに加え、1964年には輸血用血液を献血で賄うことを決定、89年からは献血に対してC型肝炎ウイルス抗体、99年には核酸増幅検査によるスクリーニングが開始された。このスクリーニングの導入によって輸血からの感染はほぼ無くなったとされる。このような歴史的背景から、HCV感染者の分布は年とともに右肩上がりを示す結果となっている。ただし、適切な消毒をしていない器具を用いた医療行為、針刺し事故、経静脈的薬物乱用、入れ墨などからの感染報告が現在でも後を絶たない。

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