【日経バイオテクONLINE】

Mmの憂鬱、皮肉にも国民病となった帯状疱疹に予防ワクチン登場

(2019.09.17 08:00)1pt
宮田満

 5年前、引っ越しのストレスで帯状疱疹を発症しました。痛いだけでなく、発症した神経節によっては視覚や聴覚などに後遺症が残ったり、発疹が治まっても、ピリピリする神経痛という後遺症が残ったりする場合もある厄介な疾患です。しかも、50歳以上で発症率が急激に高まり、我が国で発症する年間60万人の帯状疱疹患者の70%が50歳以上でした。今後の高齢化の進展により患者数が増加、80歳以上になると3人に1人が発症する国民病でもあります。この疾患を予防する組換えワクチンが近く、我が国でも発売される見込みになりました。帯状疱疹は小児の頃に感染した水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)が患者の脊椎後根神経節に潜伏し、加齢や薬物などによって免疫系が低下したときに、増殖を始め、発症するものです。高齢化社会が進行するにつれて、帯状疱疹の患者数は増加しており、先進国の大きな課題となっています。しかし、調べてみると、これは我が国で開発された水痘ウイルスの生ワクチンの大成功が生み出した、新たなリスク(といっては失礼でしたが)でもありました。



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