【日経バイオテクONLINE Vol.3154】

Mmの憂鬱、ミツバチが教えてくれたRNA医薬の技術突破

(2019.05.09 08:00)1pt
宮田満

 これから札幌に向かう機中で皆さんにこのメールを書いています。常識は常に破られるためにありますが、私が妄信してきたRNAは化学的・物理的に弱く、DNAはその対極を成す安定な分子だという常識が破られました。2019年5月2日、英Gurdon Instituteのグループが、その成果を発表しました。DNAによる世代間の情報に垂直伝播に加えて、安定なRNAによる情報の水平伝播をもっと研究する必要が出てきたのです。昨年、ドイツBayer社に買収される前に米Monsanto社の研究を調べたら、彼らがRNAを農薬として開発すべく研究に注力しているのを知り、当時は全く頭の中が???だらけだったのですが、今回の発表を知り、その理由が分かりました。RNAはどうやら農薬だけでなく、医薬品やワクチンにもなりそうだと期待が膨らんできました。新しいモダリティとして注目すべきかもしれません。



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