【日経バイオテクONLINE Vol.3090】

Mmの憂鬱、癌遺伝子パネル認可を生んだ最良の規制緩和

(2019.01.29 11:30)1pt
宮田満

 昨夜のコンセンサスエンジン消化器癌(日本の癌専門医が最もホットな話題を討議するウェブサイト会議)は、面白かったです。昨年末に癌遺伝子パネル2種が医療機器システムとして認可を受け、2月以降に保険収載、そして6月までには我が国でもこのパネル検査を活用した癌ゲノム医療が始まります。しかし、昨夜のウェブ会議を見る限り、現場は大混乱しております。最大の原因は、11カ所指定された癌ゲノム医療中核拠点病院とパネル検査の結果を集めて解析するC-CAT(国立がん研究センター癌ゲノム情報管理センター)のパワー不足と、財源の不足から対象患者を事実上1万人に絞り込むという中途半端さに起因しています。混乱は見込まれますが、この一歩を理想の癌ゲノム医療に近づく一歩にしなくては我が国の癌患者の未来はありません。今回は、癌遺伝子パネル検査の審査報告書が公開されたので、その分析を試みました。医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、データ解釈とその臨床有用性を学会のガイドラインなどを担保として事実上自家調整法検査(LDT)を認めるという大英断を下していました。見かけだけの癌ゲノム医療を取り繕おうとする我が国の政府にも、良心は残っていました。



◎参考記事

悩ましいTMB(腫瘍遺伝子変異量)の解釈、オプジーボ適用の切り札に?

https://bio.nikkeibp.co.jp/atclwm/column/19/01/22/00414/?ST=wm

定点観測、ToMMo、癌ゲノム医療の救世主、公開迫る

https://bio.nikkeibp.co.jp/atclwm/column/18/12/21/00409/?ST=wm

いきなりよろめく我が国の癌ゲノム医療

https://bio.nikkeibp.co.jp/atclwm/column/18/05/30/00342/?ST=wm

いきなりよろめく我が国の癌ゲノム医療(2)

https://bio.nikkeibp.co.jp/atclwm/column/18/06/06/00344/?ST=wm

いきなりよろめく我が国の癌ゲノム医療(3)、一筋の光明

https://bio.nikkeibp.co.jp/atclwm/column/18/06/11/00346/?ST=wm

品川で分かった官製ゲノム医療の正体

https://bio.nikkeibp.co.jp/atclwm/column/17/12/11/00289/?ST=wm

3学会の癌遺伝子パネルガイダンスが示すゲノム医療の将来

https://bio.nikkeibp.co.jp/atclwm/column/17/10/18/00274/?ST=wm

政府が猛烈に推進するゲノム医療を待ち受ける2つの落とし穴

https://bio.nikkeibp.co.jp/atclwm/column/17/09/11/00264/?ST=wm

ゲノム医療がはまった国民皆保険のわな

https://bio.nikkeibp.co.jp/atclwm/column/17/04/24/00197/?ST=wm

癌ゲノム医療のプラットフォームFOCdxの正体

https://bio.nikkeibp.co.jp/atclwm/column/18/11/26/00400/?ST=wm

再び変身に踏み出したRoche Pharma社CEOの深慮遠謀

https://bio.nikkeibp.co.jp/atclwm/column/18/11/19/00398/?ST=wm

 ここからは申し訳ありませんが有料で全文をお楽しみ願います。Mmの憂鬱Premiumサイト(https://bio.nikkeibp.co.jp/wm/ )からならお得な料金(個人カード払い限定、月間500円で読み放題)で購読いただけます。以前のバックナンバーもまとめてお読みいただけます。

※日経バイオテクONLINEの読者は、日経バイオテクONLINEのサイトから記事にアクセス願います。

ここから先は「日経バイオテク」「日経バイオテクONLINE」の
有料読者の方のみ、お読みいただけます。

ログイン 購読お申込み
  • 「日経バイオテクONLINE Mmの憂鬱Premium」への会員登録はこちら
  • 「日経バイオテクONLINE」についてはこちら

バックナンバー新着一覧

日経バイオテク お薦めの専門書籍・セミナー

  • 「世界の創薬パイプライン2018/2019」
    海外ベンチャーの創薬プロジェクトを大幅拡充。自社の研究テーマと関連するパイプラインの動向、創薬研究の方向性や競争力、開発状況の他社比較に有益なデータとして、自らのポジショニングを確認できます。
  • 新刊「日経バイオ年鑑2019」
    この一冊で、バイオ分野すべての動向をフルカバー!製品分野別に、研究開発・事業化の最新動向を具体的に詳説します。これからのR&D戦略立案と将来展望にご活用ください

PR・告知製品・サービス一覧人材・セミナー・学会一覧