【日経バイオテクONLINE Vol.3078】

Mmの憂鬱、8兆円買収を仕掛けたBMS社の真の狙い

(2019.01.10 12:30)1pt
宮田満

 2019年1月7日、武田薬品工業はアイルランドShire社の買収を完了したことを発表しました。内容はともかく7兆円買収とその金額の大きさが強調されて喧伝(けんでん)されていましたが、この記録も2019年1月3日に、米Bristol-Myers Squibb(BMS)社が740億ドル(約8兆円)で米Celgene社を買収したことで、塗り替えられてしまいました。BMS社は15%、Celgene社は41%も2018年年初から株価を急落させており、買収は避けられなかった苦しい事情がありました。しかし、武田・Shire社とBMS・Celgene社のパイプラインを比較すると、大きな違いが存在しています。今回はBMS・Celgene社は固形癌と造血腫瘍で強力な製品群を手にしたことが分かります。臨床開発で下手を打ち、昨年免疫チェックポイント阻害薬の旗艦製品である抗PD1抗体「オプジーボ」の米国市場での売り上げを、ライバルの「キイトルーダ」(米Merck社)に逆転され、株価低迷を招いたBMS社は、今回の買収で患者の免疫系の再構築という新しい治療概念の創出を狙ってきたと推察します。EVITAという便利な経営指標多用しただけの武田・Shire社の弥縫(びほう)策とは、そもそも企みの大きさが違っておりました。



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