【日経バイオテクONLINE Vol.2897】

Wmの憂鬱、なぜ、再発性卵巣癌のオラパリブの処方にコンパニオン診断薬は要らぬのか?

(2018.04.05 08:00)1pt
宮田満

 前回のメールで、コンパニオン診断薬が形態学的・臓器別疾患概念を刷新し、原因別疾患概念を提示したことで、抗癌剤の開発が変わろうとしていることを報道しました。しかし、その記事を読んだ読者の心の中には大きな疑問が生じたはずです。英AstraZeneca社が開発、我が国でも抗癌剤として2018年1月19日に再発性卵巣癌を適応症に、製造販売承認を獲得した「リムパーザ」(オラパリブ)ですが、この承認に関しては、オラパリブのコンパニオン診断薬であるBRCA1/2の変異を検出する「BRACAnalysis診断システム」は、対象患者を鑑別するために義務付けられなかったのはなぜか、という疑問です。今後、原因遺伝子や標的遺伝子変異に基づいて、疾患概念が変わっても、実は臓器別や組織別の癌によっては、コンパニオン診断薬が義務付けられない場合もあるのです。癌組織の多様性が原因です。ちょっと複雑になってまいりました、頭を整理致しましょう。

◎参考記事

2つのコンパニオン診断薬が開く、抗癌剤新時代

https://bio.nikkeibp.co.jp/atclwm/column/18/04/02/00324/?ST=wm

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