【日経バイオテクONLINE Vol.2781】

Wmの憂鬱、BioJapan2017で存在感を示した厚労省がなすべきこと

(2017.10.12 08:00)1pt
宮田満

 BioJapan2017の会場でバタバタしております。本日は短く報道させていただきます。何といっても、バイオ・ヘルスケア産業の本命である厚生労働省が、ヘルスケアベンチャーゾーンを設置し、我が国のベンチャー企業60社の出展費用を支援したことが、今回のBioJapan2017で最もインパクトがある現象でした。1980年代に英国で政府関係者とバイオ産業に関して議論したとき、政府のどの部局が支援すべきか?という私の質問に「もちろん、その波及効果の大きさを考えると保健省が中心となる」と明快な答えをいただいたことを深く覚えております。しかし、我が国では規制官庁という認識が過剰にあった厚労省はなかなかバイオ産業支援に乗り出して来ず、結局、経済産業省が旗を振っていました。BioJapanそのものも経産省系の業界団体(古臭い表現ですが)のバイオインダストリー協会が主催して始まったのです。そしてとうとう、BioJapan2017において、バイオ産業支援の本命である厚労省がヘルスケアベンチャーゾーンを開設、大きな存在感を示しました。30年も待たせてはいけません。今回は厚労省支援のベンチャー60社から、Genome Clinicを取り上げます。未発症のゲノム診断を、千葉市保健所は医療行為と判断したのか? 実は厚労省の最大の貢献は、技術革新に対応した柔軟な規制緩和であることを、このベンチャーが示しています。

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