これからは1カ所の創薬標的を阻害する分子標的薬による治療から、疾患の原因となるシグナル伝達などのパスウェイを標的とした治療、パスウェイ創薬の時代が来ると、かつてこのメールで予測したことがありました。当時はBRAF阻害薬とMEK阻害薬の併用薬による悪性黒色腫の治療を例に挙げて、癌を発症するシグナル伝達パスウェイを完全に複数の分子標的薬の併用によって抑え込み、治療する手法を想定していました。現在でもあまりうまくはいっていませんが、こうした分子標的薬の併用は模索されています。最近の最大の成功例は抗PD1抗体と抗CTLA-4抗体の併用です。奏効率を倍増させ、多数の免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬との併用を目指した臨床試験が数百以上、全世界で展開されています。しかし、これらも併用を目指したものです。今週、びっくりするようなアイデアが飛び出しました。AIによって1種類の低分子医薬で2つの標的を阻害する医薬品の開発が始まったのです。“1粒で2度おいしい”グリコのような医薬品は本当に開発できるのでしょうか?

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