現在、九州大学へと空路を急いでおります。トランスレーショナルリサーチ(TR)のシンポジウムで皆さんと議論することが楽しみです。私の世代は学生紛争の世代ですから、産学共同によるTRなど一種のタブーでしたが、世の中は本当に変わるものです。日本医療研究開発機構(AMED)の理事長も今回のシンポには呼ばれております。学連携反対の呪いが解けた我が国は、今ややや行き過ぎかもしれませんが、国も貧乏になったので、産学連携による社会の幸福増進はMUST DOになっております。これはこれで結構ですが、大学は反社会的勢力のリザーバーであってもほしいと思います。政府の施策1色に染まる全体主義国家には未来がありません。これはソ連崩壊直前のハンガリーとチェコスロバキア(当時)の取材の教訓です。我が国が永らえるためには、思想信条そして意見の多様性こそ重要です。科学研究費などの競争的資金の審査で、AMEDがあるから医学研究の基礎はAMEDへというのは、我が国の未来を危うくする官僚の浅知恵、そして、他の領域の既得権を守る学者の強欲です。さて、本日は常々不思議だと思っていた肺癌のファーストラインの米Merck社はなぜ抗PD1抗体のファーストライン治療で統計的有効性を示し、米Bristol-Meyers Squibb(BMS)社・小野薬品工業はそれを示すことに失敗したのか?を論じてみたいと思います。30年間実現することができなかった、白金製剤2剤の併用という非小細胞肺癌(NSCLC)治療のゴールデンスタンダードをとうとう打破することができたのはなぜか? じっくりと検討いたしましょう。

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