若手研究者の肖像(第37回)

神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科 西田敬二 教授

オルガネラから合成生物学、ゲノム改変へ、自由な環境下面白い研究通じ真理を追究
(2018.06.11 00:34)1pt
2018年06月11日号
久保田文

 2016年8月、神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科教授の西田敬二らの研究グループは、新しいゲノム編集(一塩基編集)の基盤技術である「Target-AID」を開発したとScience誌オンライン版に発表した。Target-AIDは、ヌクレアーゼ活性を除去した核酸分解酵素に、シトシン(C)をウラシル(U)に変換する脱アミノ化酵素である活性化誘導型シチジンデアミナーゼ(AID)をリンカーで連結して複合体を作成。標的の配列を認識するガイドRNAが標的配列(DNA)を一本鎖に解離させ、複合体のシチジンデアミナーゼが、解離した標的配列に作用してCをUに変換。本来はRNAにしかない塩基であるUは、DNAにしかない塩基であるチミン(T)と酷似しており、DNAが複製される際、塩基除去修復によって最終的にTとなる。

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