東大、第一三共など、アストロサイト分泌酵素にAβ分解活性を発見

アルツハイマー病創薬の新しい標的に
(2018.01.16 08:00)1pt
小崎 丈太郎

 東京大学大学院薬学研究科の富田泰輔教授と同大学薬学部の木棚究特別研究員、建部卓也元大学院生(現、帝京平成大学薬学部助教)、堀由紀子助教と第一三共、新潟大学、理化学研究所のグループは、脳のアストロサイトが分泌する酵素KLK7(kallikrein-related peptidase 7)にアルツハイマー病の原因となるアミロイドβ(Aβ)を分解する活性があることを見いだし、EMBO Molecular Medicine10.15252/emmm.20170814に報告した。

 アルツハイマー病の発症機構を巡っては近年、従来の神経細胞の加え、アストロサイトを含むグリア細胞の役割が注目されている。今回報告された研究成果もその1つといえる。同時にアルツハイマー病創薬の新たな戦略として、“KLK7の産生促進”が浮上してきたことをも意味する。同グループは、アルツハイマー病治療薬のメマンチン(第一三共)にKKR7産生を促進する働きがあることも報告した。

ここから先は「日経バイオテク」「日経バイオテクONLINE」の
有料読者の方のみ、お読みいただけます。

ログイン 購読お申込み
  • 「日経バイオテクONLINE アカデミック版」への会員登録はこちら
  • 「日経バイオテクONLINE」についてはこちら

日経バイオテク お薦めの専門書籍・セミナー

  • 製造業ゲームチェンジ ― 「バイオエコノミー」の衝撃 <テクノロジーNEXT 2018>
    2018年6月13日(水)開催 [東京・御成門]
    セルロースナノファイバー、スマートセルインダストリー、DIYバイオなど、製造業でも台頭してきたバイオ関連技術が、自動車や電機、素材、エネルギー業界などに与えるインパクト。その将来性、応用可能性を探る。
  • 「日経バイオ年鑑2018」<新刊>
    最新データからわかる、バイオ分野の[開発][市場][産業]動向。バイオ事業戦略の頼れる味方。自社のR&D戦略を描くために、マクロな視点で将来を展望する一冊です。
  • 「バイオベンチャー大全 2017-2018」
    国内の未上場バイオベンチャーの企業データをすべて網羅しました。提携先を探し求める製薬会社にとって、投資先を探るベンチャーキャピタルにとって、自社の経営戦略を見極めるうえで有益となる重要情報を開示します。

PR・告知製品・サービス一覧人材・セミナー・学会一覧