【機能性食品 Vol.321】

雪印が内臓脂肪対策ガセリ菌SP株トクホを3月発売、森乳がアルツハイマー対策ビフィズス菌A1発表

(2018.02.02 12:00)
河田孝雄
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 まずは、機能性表示食品のアップデイトです。

 この1週間では2018年1月31日(水)の更新で8件(届出番号は、C334からC341まで)、追加されました。これらの中には、機能性関与成分の新規は無いようです。有効な届け出の合計はこれで、1217件になったかと思います。

 今週は、水曜日(1月31日)に森永乳業、木曜日(2月1日)に雪印メグミルクが、それぞれプロバイオティクス関連も含む発表を行ったことを紹介します。

 森乳では、専務執行役員研究本部長の大川禎一郎専務取締役、研究本部基礎研究所の清水(肖)金忠所長、研究本部健康栄養科学研究所の武田安弘所長らにお話しをうかがうことができました。

 雪印では、研究開発・品質保証担当の小西寛昭取締役常務執行役員、海外事業や機能性など担当の内田彰彦常務執行役員、研究開発部の芹澤篤部長らに取材しました。

 森乳は、「ビフィズス菌に関する最新成果発表会」と題するメディアセミナーを1月31日に都内で開催しました。

 まずは、慶應義塾大学先端生命科学研究所の福田真嗣特任准教授が「もう1つの臓器、腸内細菌叢の機能に迫る」という演題名の基調講演を行い、免疫チェックポイント阻害薬の効果に、腸内細菌叢のパターンが影響するという論文が、Science誌2018年1月5日号に3報掲載されたことも紹介しました。

 次いで、森乳研究本部基礎研究所腸内フローラ研究部の小田巻俊孝部長が、国内外のビフィズス菌に関する最新研究を紹介し、1月28日に都内で開催した森永乳業創業100周年記念国際シンポジウム「腸内細菌と健康-ビフィズス菌研究の新展開ー」に500人が集まったことも話しました。

 3番目に、森乳の清水基礎研究所長が「アルツハイマー型認知症の発症を抑制するビフィズス菌の可能性について」と題する研究報告を行いました。このビフィズス菌A1は、森乳はまだ事業化していません。

 森乳はSpringer Nature社のオープンアクセスジャーナルであるScientific Reports誌にて、最近、相次ぎ論文を発表しました。これらの関連の記事とりまとめを進めております。PubMed検索で多くの論文が見つかるので、時間かかっています。

 一方、雪印は、2018年春季新商品発表会を2月1日に都内で開催し、「内臓脂肪を減らすのを助ける」特定保健用食品(トクホ)である「恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト」を、3月下旬から、改良品として発売することなどを開示しました。

(2018.01.26)
雪印、トクホで初めて「内臓脂肪」対策訴求を実現
機能性表示で増産のガセリ菌SP株が関与成分
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/18/01/26/03782/

 雪印は、このガセリ菌SP株が、インフルエンザウイルスに対する防御機能を高めるという成果を、北海道情報大学医療情報学部の西平順教授らとの共著論文で発表したことを2017年12月21日に発表しました。

 専門書籍「Immunity and Inflammation in Health and Disease」に収載されたとのことです。ただいまPubMedでは見つけることができませんでした。

 プロバイオティクス研究に取り組む有力企業の取材を進めております。

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