【機能性食品 Vol.307】

味の素がDアミノ酸一斉分析技術を発表、アミノインデックスでも新展開

ヤクルトが「シンバイオティクスW」飲料を発売、健康機能性表示はどうする
(2017.10.13 08:00)
河田孝雄
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 まずは、先週の記事のお勧めです。エピゲノムのヒストン修飾で、グルコース代謝が重要という記事です。東京大学教授(当時)の加藤茂明さんの研究室が解散したために、貴重なモノクローン抗体が失われたらしいという話をうかがい、とても残念に思いました。

(2017.10.5)
早大と東大、低血糖や高血糖はゲノムの不安定や変異の原因に
糖代謝とエピゲノムを結ぶヒストン修飾H2A-GlcNAcを発見
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/10/05/03311/

 次は、今週の記事から。ウナギの話題です。

(2017.10.10)
5年以内にウナギ完全養殖を実現へ、2018年は雌ウナギ1万匹目指す
伊藤周治氏が早大と共同研究、うなぎ養殖技術研を新設へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/10/10/03323/

 そして、恒例の機能性表示食品のアップデイトです。この1週間では2017年10月6日(金)と10月12日(木)の2回、更新がありました。2017年度のCシリーズは、C191までの届け出受理が公表されました。今回増えた6件には、新しい機能性関与成分は特には無いかと思います。

 これで有効な届け出件数の総数は、1078件になったもようです。初年度(2015年度)のAシリーズ(A310まで)が277件、2年目(2016年度)のBシリーズ(B620まで)が611件、そして3年目(2017年度)のCシリーズ(現在のところC191まで)が190件です。差し引いた件数は、Aシリーズで撤回が30件と法人番号未登録による欠番が3件、Bシリーズで撤回が9件、Cシリーズで撤回が1件、として計算しました。

 さて、今回のメールでは、まずは、4カ月近く振りに進捗があった特定保健用食品(トクホ)や、今日までパシフィコで開催されている「BioJapan 2017」の話題などをお届けします。

 トクホは、10月10日付で4品目が許可になりましたが、取り下げがあったため、総数は8品目減少しまして1086品目になりました。上記の機能性表示食品は1078件なので、その差は8に縮まりました。

(2017.10.11)
10月10日更新でトクホ品目数は8減少の1086に
機能性表示食品の届け出件数が今週中にもトクホ上回る
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/10/10/03325/

 次は、BioJapan 2017の話題です。

 味の素の出展ブースで、Dアミノ酸を高感度で分析できる技術の展示を見つけました。液体クロマトグラフィを用いて高速に一斉分析できるとのことです。9月30日から10月1日に京都府立大学で開かれた日本アミノ酸学会第11回学術大会(JSAAS2017)にて、「D、L-アミノ酸の高速・高感度一斉分析を実現する新機軸不斉キラル誘導体化試薬開発」と題した発表を、味の素のイノベーション研究所とバイオ・ファイン研究所のグループが行いました。

 味の素は、血液中のアミノ酸濃度バランスで疾病リスクを評価する「アミノインデックス」において、新たにリスクスクリーニング(AIRS)を11月から発売開始すると、10月12日に発表しました。1回の採血で、生活習慣病の発症リスクと、現在の癌の可能性を評価するとのことです。

 現在のアミノインデックスは、アミノ酸のL体とD体を区別していませんが、将来的にはD体とL体を分けて把握する需要も高まりそうですね。

 最後の話題は、ヤクルト本社のシンバイオティクス新製品です。同社が今後、健康機能性の表示をどのように進めていくのかにも、注目しております。

(2017.10.12)
ヤクルト本社、「シンバイオティクスW」で1日7万本の販売目指す
トクホは58品目で2位だが機能性表示食品0件の次ぎの一手に注目
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/10/12/03338/

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