さて、先週の金曜日午後6時からバイオ投資・ライセンス関係者の勉強会「バイオファイナンスギルド」のセミナーを開催いたしました。テーマは免疫調節新薬。抗PD-1抗体など今や抗がん剤開発で最も注目されている免疫チェックポイント阻害剤と、自然免疫系の解明でアジュバントのデザインが可能となりつつあるアジュバントの実用化の可能性を議論いたしました。そこでかねてから疑問に思っていた昨年の米国臨床がん学会の注目発表である抗PD-1抗体(小野薬品、nivolumab)と抗CTLA-4抗体「Yervoy」(ipilimumab)という2つの免疫チェックポイント薬の併用が、悪性黒色腫の患者の53%に奏功を示し、しかも腫瘍量を80%も縮小するという劇的な効果の原因が明らかにされました。眼から鱗です。これなら現在わが国で医師主導臨床治験が進むポテリジオ(抗CCR抗体)との併用によるがん治療の革命が起こることが合理的に説明されます。がん撲滅の重要な手掛かりを、私たちはまさに掴みかけているのです。

この記事は有料会員限定です

会員の方はこちら
2週間の無料トライアルもOK!
購読・試読のお申し込み
※無料トライアルのお申し込みは法人に限ります。(学生や個人の方はご利用いただけません)