2月14日から15日、沖縄の万国しんりょう舘で、日経アジア感染症会議を開催いたしました。2000年に九州・沖縄サミットを開催、沖縄感染症イニシアチブとして感染症対策の重要性を世界に訴えたわが国政府の卓見を受け継ぎ、今度はアジアと国内のバイオテクノロジーや感染症対策関係のキーパーソン200人弱をお招きし、アジアの感染症対策にわが国の医療イノベーションが貢献する方策を議論いたしました。つい10数年前には感染症領域の医薬品の開発はもはや時代遅れというムードに包まれ、ビッグファーマやわが国の製薬も撤退の嵐を経験したのですが、リーマンショック以降、アルゼンチンの通過急落など不安定なリスクは残るものの、地球の成長エンジンが先進諸国からアジア諸国に中心が移りつつあることは確実です。しかも、航空網の発達によって、人々の異動も加速されました。高齢化が進展する先進諸国では移民の受け入れも進んでいます。ロボット導入だけではとても対処できないわが国にとっても移民受け入れはますます現実味を増しています。こうした人的交流そして物流の拡大は必然的に感染症拡散のリスクを伴います。今や遠い外国の問題ではなく、アジアの感染症対策はわが国の経済成長や国見の健康のためにも喫緊の課題となって参りました。我々が目指すべきは、アジアの感染症の制圧→アジアの人々の疾病リスクや負担の軽減→アジアの経済成長→わが国の経済成長とわが国の国民の感染症リスクの低減→ アジア全体の健康と繁栄であります。そんなことが可能なのか? そしてアジア諸国は感染症対策に対して、わが国の一体どんな貢献を期待しているのか? 日経アジア感染症会議の結果は、私に予想外の認識を与えてくれました。日本は頑張らなくてはなりません。そして、確実にビジネスチャンスも存在しているのです。

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