今年の日本癌学会でも話題の中心はなんと言っても、クリニカルシーケンスです。特にこの学会は基礎研究から患者に研究成果を返すことを特に意識しており、単なるクリニカルシーケンスではなく、トランスレーショナル・クリニカルシーケンスの重要性が強調されています。違いは何か? それは数多検出される癌の突然変異から治療対象となるアクショナブルな変異を見つけることです。この変異を手掛かりに、分子標的薬や抗体医薬、化学抗癌剤の最適レジュメンを選択することを目指す、シーケンスです。我が国でこれを実現するには、品質管理がきちっと行われた大規模受託シーケンスセンターがどうしても不可欠です。東京大学医学部神経内科の辻省次教授は、今こそ我が国にクリニカルゲノム解析センターを設置し、クリニカルゲノム研究ネットワークのハブにすべきであると、7年間173億円の巨大プログラムを提唱しています。辻教授の危機感の背景には、1000ドルゲノムを可能としたIllumina社の高性能次世代シーケンサーHiSeq Xtenは世界で11カ所で稼働しているが、我が国ではまだ稼働していないという厳しい現実があります。今、我が国はここでシーケンス革命に乗り遅れて良い訳がありません。

 ここからは申し訳ありませんが、Wmの憂鬱Premiumサイト(https://bio.nikkeibp.co.jp/wm/)から有料でお読み願います(個人カード払い限定、月間500円で100本まで読み放題)。以前のバックナンバーもまとめてお読みいただけます。※日経バイオテクONLINEの読者は、日経バイオテクONLINEのサイトから記事にアクセス願います。

この記事は有料会員限定です

会員の方はこちら
2週間の無料トライアルもOK!
購読・試読のお申し込み
※無料トライアルのお申し込みは法人に限ります。(学生や個人の方はご利用いただけません)