【日経バイオテクONLINE Vol.3052】

Mmの憂鬱、再生医療に新リスク、目から病原性プリオン

(2018.11.22 08:00)1pt
宮田満

 創薬から患者アクセスまで一貫した新薬開発のプラットフォーマ―として変身しつつあるスイスRocheグループ。その変身のエンジンの1つである米Foundation Medicine(FM)社の癌ゲノム遺伝子検査「FoundationOne CDx」の技術内容をお伝えしようと思っておりましたが、今朝、米国立衛生研究所(NIH)が気になる発表をしたので、今回は急きょテーマを変更して、散発性クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)患者の目から病原性プリオンが感染し、CJDを発症することをお伝えします。牛海綿状脳症で知られるCJDはもう収まったと考えている読者も多いと思いますが、今回の発見は眼科検査や角膜移植による病原性プリオンの感染のリスクを示すものです。再生医療などの安全確保にとっても重要な情報です。一方、目の検査で中枢神経に蓄積する病原性プリオンが早期診断できることは、ひょっとしたらβアミロイドの蓄積が引き金を引くアルツハイマー病の早期診断も、目の検査で可能になることを示唆しているのです。

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