【日経バイオテクONLINE Vol.3037】

Mmの憂鬱、再生医療の闇、論文捏造で臨床研究中断

(2018.11.01 08:00)1pt
宮田満

 風が吹けばおけ屋がもうかる、のことわざではありませんが、論文捏造(ねつぞう)が発覚して臨床研究が止まる事態が、2018年10月に米国で起こりました。しかも、これが再生医療の臨床研究だということに深刻さがあります。我が国では来年4月1日から臨床研究法が施行され、ディオバン事件で失墜した臨床研究に対する信用とデータの信頼性を確保する法的な枠組みができます。しかし、肝心の基礎研究に捏造があれば、積み木崩しのように臨床研究の正当性が崩れてしまいます。再生医療はまだまだ始まったばかりです。臨床研究者だけでなく、基礎研究者もデータの再現性を担保する研究と論文発表を心掛けなくてはなりません。一流の学術誌に載った論文でも、3割しか再現性が無いという現状を打破しなくてはならないのです。

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