【日経バイオテクONLINE Vol.3011】

Mmの憂鬱、疾患ゲノムの謎に一筋の光が見えた

(2018.09.25 08:00)1pt
宮田満

 まずは安倍首相が自民党総裁選で3選を果たしました。議員票20票、地方票の取りこぼしがあったため、安倍一強に対する揺り戻しがあったことは事実ですが、7割の票を確保した事実は大きい。安倍首相の続投が決まったことで、一番胸をなで下ろしているのは日本医療研究開発機構(AMED)でしょう。太政官制度以来、3省庁の予算の統合執行など空前絶後の機関は、首相の後押しが無くなれば、雲散霧消してしまう運命でした。もう3年、AMEDが生き残っている間に、AMEDの存在価値を実証しなくてはなりません。さて、今回このメールでは、鶴岡市で行われていた第7回生命医薬情報学連合大会をレポートします。この学会はちょうどシーズンである山形の名物、芋煮のようなごったまぜの学会で、数学者、インフォマティクスの研究者から分子生物学者までが発表する学会です。このカオスから、きっと新しい学問や技術体系が出ると、私は祈っております。今回のレポートは、Missing heritabilityに焦点を絞って、お届けします。我々が一塩基多型(SNP)を利用したゲノムワイド関連解析(GWAS)研究で見つけた疾患遺伝子群だけでは、身長やありふれた病気(糖尿病、関節リウマチ、心筋梗塞など)の遺伝によるリスク(一卵性双生児と二卵性双生児を比較した疾患リスクの差)を説明できず、何か未知の疾患遺伝子が存在しているのではないか?という問題です。ヒトゲノムが解読されて今まで15年間、もやもやしていた問題に今光が当たり始めました。

◎参考記事・文献

http://www.tufu.or.jp/bbs/2015/1226.html

我が国のゲノム医療に必要なのは第2の開国

https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20151026/188150/?ST=STwm

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