ひそかに地球上を覆いつつある多剤耐性細菌。既に、先進国首脳会議の議題にもなり、グローバルイシューとなっておりますが、清潔な習慣と世界一の医療アクセス、なおかつ公衆衛生的な封じ込めが奏功している我が国の国民は意外と無関心であります。しかし、ひとたびアジアに旅立てば、そこで多剤耐性(AMR)細菌のリスクを避けることは非常に困難です。中でも、2009年にインドで発生し、世界に広がったカルバペネム分解酵素(NDM-1、New Delhi metallo- β-Lactamase)を持つ腸内細菌は要注意です。アジア地域に定着し、加えて世界各地へと拡散しつつあります。09年に我が国に侵入、既に十数例発見されています。この菌は、カルバペネムだけでなく、チゲサイクリンとコリスチン以外の抗生物質にも耐性を持つ、多剤耐性菌であります。NDM-1生産菌を含むカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(Carbapenem-resistant enterobacteriaceae、CRE)を、米疾病管理センター(CDC)は「悪夢の耐性菌」と名付け、警戒を促しています。今月、我が国の順天堂大学とコージンバイオが、悪夢の耐性菌の一角を崩す武器を実用化しました。大いに注目すべきだと思います。

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