【日経バイオテクONLINE Vol.2966】

Wmの憂鬱、やっと出たゲノム編集規制素案の賞味期限

(2018.07.17 08:00)1pt
宮田満

 とうとう我が国もゲノム編集規制の素案が初めて提示されました。2018年7月11日に環境省が開催した中央環境審議会自然環境部会遺伝子組換え生物等専門委員会で、ゲノム編集で遺伝子に部位特異的変異(塩基の挿入もしくは欠失、置換)を導入しただけの生物は自然にも起こり得る変異だとして、基本的にカルタヘナ法による遺伝子組換え技術の規制外という、米国などとほぼ同等の判断を提示しました。今後、1年かけて同委員会に設置されたゲノム編集技術等検討会で考えをまとめ、今年度内に規制案を確定する計画です。しかし、詳細に見ると規制そのものがもう既に、技術革新を繰り広げるCRISPR/Casなどの先端技術に遅れをとっております。いつまで、我が国は国際的に周回遅れの規制を議論しているのでしょうか? このままでは、世界の技術革新に2周遅れになってしまいます。規制を議論する専門家を集めた委員会制度そのもののスクラップ&ビルトが必要なのではないでしょうか?

◎参考記事

天才Feng Zhang氏の第2、第3のゲノム編集ベンチャーの狙い

https://bio.nikkeibp.co.jp/atclwm/column/18/07/11/00358/?ST=wm

もうすぐBayer社になるMonsanto社のゲノム編集戦略

https://bio.nikkeibp.co.jp/atclwm/column/18/06/13/00347/?ST=wm

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