【日経バイオテクONLINE Vol.2876】

Wmの憂鬱、再生医療の縁の下の力持ち

(2018.03.06 11:30)1pt
宮田満

 再生医療の1つのアキレス腱に、患者やボランティアのドナーから採取した組織から効率よく、目的の細胞を取り出す酵素製剤があります。2007年には海外に供給を頼っていた酵素製剤に牛海綿状脳症(BSE)のリスクが発見され、使用停止となったため、膵島(すいとう)移植が実施できなくなった経験があります。この経験を基に、仙台で先週開催された膵島移植学会で、細胞分離用酵素製剤の国産化が着実に進展してきたことが発表されました。挫折の経験は克服するために貴重です。実は再生医療の次の次は膵島移植だろうと思って勉強しに行ったのですが、日本の研究陣の堅実な進展に予想外の感銘を受けたのです。皆、頑張っています。また、政府が実にうまく研究費を融通し、商業化する企業まで橋渡しを実現しようとしていました。ここに注目です。

◎参考記事(日経バイオテク)

厚労省、ロシュのコラーゲン分解酵素について注意喚起

https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/3358/

Meiji Seika ファルマ、再生医療研究向け細胞分離用コラゲナーゼを発売

https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/16/02/25/00281/

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