造血腫瘍の切り札となるCART細胞療法の抗腫瘍効果を決定する2つの要素があります。第1は、遺伝子操作やゲノム編集などで改良した改変キラーT細胞自身の性能(試験管内の腫瘍障害作用)ですが、第2はCART細胞を移植する患者に対する低濃度の抗癌剤投与やX線照射などの前処置であります。この2つの最適な組み合わせが、奏効率90%以上の特効薬的効果を生みます。では、この前処置にはどんな意味があるか? 実は、CART細胞が患者の免疫系の中で定着するための空間、ニッチを空ける意味があります。患者のニッチに適応した免疫細胞が先に陣取っていては、強力な改変CART細胞を移植しても定着して治療効果を発揮することができないのです。2017年3月23日、東京大学医科学研究所で開催された第26回東京免疫フォーラムで、昨年から同研究所初の特任教授となった中内啓光教授が、造血幹細胞のニッチを操作する意外な方法を開陳しました。えっ、そんなことだったの? 癌や自己免疫疾患の革新的な治療法開発や幹細胞やiPS細胞などの幹細胞治療に大きな影響を与える発見でした。

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