英国が国営保険制度(NHS)のカルテ情報データベースと診療ネットワークを駆使して、10万人の全ゲノム解析を行い、そのデータベースに基づき、個の医療と医療費の最適配分を目指す国家プロジェクト、Genomics Englandが来年末にも10万人のゲノム解析(30X)とオントロジー(患者が持つ変異の意味解析)を終了することを、現在、来日中の英Kings College LondonのKing’s Health Partners兼Genomics EnglandのTim Hubbaard教授が、2016年3月15日、英国大使館が主催したシンポジウムで発表した。英国はゲノム情報で医療を着々と変革しつつある。Geneomic Englandを上回る15万人のゲノムコホート研究の登録15万人が見えた東北メディカル・メガバンクだが、予算不足で3万人のゲノム解析もままならない我が国の体たらくとは比べようもない。英国は単なる研究ではなく、真剣にゲノム情報を医療に還流し、世界最先端の医療と医療産業を生もうと努力していた。2025年には3000億米ドルにも拡大する精密医療(個の医療)をめぐって、競争は実行ステージの第2段階に入った。もう厚生労働省だけ閉ざされたゲノム医療ワーキング・グループで、延々とゲノム医療を論議する時代は終焉している。厚労省の囲い込みからゲノム医療や精密医療のチャンスがぽろぽろとこぼれ落ちている。私たちは今こそ英国に学ぶべきである。

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