新年あけましておめでとうございます。株式会社グリーンペプタイドは2015年10月22日に東京証券取引所マザーズ市場に上場致しました。がん免疫治療薬の開発が顕著な盛り上がりを見せている今、スポンサーである投資家を始めとする皆様のおかげで開発プロジェクトに携われることに感謝しない日はありません。上場によって新たに入手できる経営の選択肢がありますので、それらのツールを最大限に活かしていきたいと思います。

 グリーンペプタイドはこれまでがんワクチンの開発を手掛けてきました。現在では、日米で臨床試験ステージにある開発品を有していますが、創業からの13年間の大部分は、がん免疫治療に対する半信半疑の時代、長きに渡るライセンス提携・解消の繰り返しの時代でありました。それが免疫チェックポイント抗体の登場によって様相が一変します。がん免疫治療薬が認知されるとともに、より高い臨床効果を目指して、免疫チェックポイント抗体をベースとする、他のがん免疫治療薬等との併用療法への大きな期待が高まっています。併用療法の開発を見据えたパートナリングへとゲームのルールが変わり、2015年は、それがより鮮明になった年でした。

 それは、これらの領域への従来に無い規模の研究開発投資を背景に、サイエンスも急速に進展したことも意味します。免疫トレランスを克服している抗原の「動員」、抗原提示細胞やT細胞自体への刺激等によるより有効なT細胞の増幅、がん細胞の免疫チェックポイント経路の阻害、Treg・MDSC・TAM等による様々な免疫抑制の回避といった、がん免疫治療薬の開発を手掛ける企業の解決すべき方向性がより鮮明化し、新しい治療薬の創成の可能性も拡がりました。

 2016年もグローバルでこの傾向は続き、より多くのがん免疫治療薬をベースとする併用療法が臨床試験の後期段階に進むとともに、より多様な新しいパートナリングにより、新規の併用療法も臨床入りするものと予想しています。

 グリーンペプタイドも、その中でユニークな立ち位置を強固にする新たなパイプラインも加えながら、世界に発信する日本発のがん免疫治療薬の開発によって、世界のがん治療の進展に貢献したいと考えております。