皆さん「あけましておめでとうございます」。天気図から予測するに穏やかなお正月でしょうか・・・。2015年は、ペプチドリームにとって怒涛の一年間でした。「スイス・ノバルティス社」への当社創薬プラットフォームシステム:PDPSのライセンス契約に始まり「米国・メルク社」「仏国・サノフィ社」「帝人ファーマ株式会社」「杏林製薬株式会社」「米国・ジェネンテック社&ロシュグループ」との新規共同研究開発契約の締結。7月に発表した『ペプチドリームの成長戦略第2章』では「ペプチドリームはモテ期です!」と宣言しましたが、有言実行とすることが出来るかな・・・と考えています。また「米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社」との間で臨床候補化合物を確定することができ、いよいよ臨床試験入りを視野に収めることもできました。

 2013年7月、東証・マザーズ市場に上場させていただき2年余が過ぎました。米国・NASDAQ市場ではバイオテクノロジー株が大きく成長しバイテク企業は確たる地位を築いていますが、我が国のマザーズ市場においては企業評価目線が違うのか今一つ盛り上がりに欠ける気がしていました。だからと言う訳ではありませんが東証一部への上場を目指し準備を進め12月16日に無事、上場を果たしました。東証一部上場に先駆け名実ともに企業体質を強化させるために、技術・人材の確保を目的として株式会社ファルマデザインの全事業を譲り受け新薬開発における守備範囲を「創薬候補物質の創製・獲得」から「創薬候補物質の最適化」まで広げることが出来ました。

 2006年創業から10年目を迎えるにあたり、さらにこれからの10年間の成長を支えるために新本社・研究所を川崎市殿町国際戦略拠点(キング スカイフロント)に建設すべくプロジェクトを立ち上げました。竣工予定の2017年には川崎キングスカイフロントを特殊ペプチド創薬の世界拠点(ハブ)にする所存です。

 以上、振り返るに本当に忙しい1年間でしたが、まだまだやらなければいけない事、やりたい事は沢山あります。その一つが『医療経済にも優しい新薬開発体制の構築』です。

 近年、抗体医薬を中心に新薬の開発費用は膨大なものになっています。抗体医薬はそれまで困難であったPPI(Protein-Protein Interaction)創薬を可能にし、更に副作用の少ない特異性の高い創薬を可能にしましたが、開発費用は膨大であるがために薬価収載にあたって非常に高額になってしまうケースが多くなっています。年間1,000万円/人を超える新薬も珍しくないのが現状です。本来クスリは病気で苦しんでいる患者さんが安心して投与されるべきモノだと思います。安心とはその効果、安全性は当然のこと経済的にも心配なく使うことが出来ることが条件ではないでしょうか。現在、ペプチドリームの創薬プラットフォームシステム:PDPS、そしてそこから創製される特殊ペプチドは抗体医薬の機能を担保しつつ更なる活用が可能だと考えられています。特殊ペプチド医薬開発に伴う費用は抗体医薬のそれよりはるかに低いと予測できます。創薬候補物質及び臨床候補物質の創出に関しては多くの事例により抗体医薬開発より低コストであることが証明されています。臨床試験にかかわる費用が同等とするならば、残すは医薬品(大量)製造費用です。

 特殊ペプチドには、まだこの実績はありませんが理論的には低分子医薬に限りなく近づけられる可能性があります。2016年は特殊ペプチドの医薬品製造においてもイノベーションを提供し、すべての患者さんそして、医療経済にも貢献できる。そんな夢を持ちつつ新年を迎えようと思います。

 Happy New Year ! Our dreams can come true !