2016年、申年。製薬産業をとりまく環境、技術環境のトレンドはどこを向いていくのか、的確に見通すことが、ますます難しい状況になっていると思います。全体的には、アンメットメディカルニーズを的確にとらえ、そのソリューションとしての新規物質探索あるいはリパーパシングを社内外のリソース、プロジェクトを効率的にアロケートしていく、という流れ、特に、ソリューションの萌芽を早期に奪い合うような状況が一層強まるだろうと思います。

 田辺三菱製薬においては、漸く萌芽のプロセス、また、新規物質探索の基盤技術を揺籃してきたところではありますが、早期に萌芽を見出し、的確な創薬技術の統合を通じて、早期に新たな医薬品候補化合物の創出にまで至らしめたい。この間共同研究を進めていただいているアカデミア、ベンチャー、企業の皆さんとともに、成果物としての具現の喜びを分かち合いたい、と念じます。特に、この間当社にとって新規技術分野として取組んできた抗体、蛋白質間相互作用(PPI)、核酸医薬等の創薬基盤技術を成果物に結実させていくことは、今後の自社の”強み”を磨いていく上でも必須の課題だと位置付けます。

 そのためにも、”独自の価値を一番乗りでお届けする”医薬品の創出を共通価値観として、研究員の知の創発、交流を刺激、活性化するフラットなコミュニケーション環境を整え、
現場力をベースとしたオープンマインドでの情報発信、社外リソースとのコラボレーションの充実、強化を促進したい、と考えます。

患者さん、医療関係者の皆様から期待が寄せられるような成果物を具現できる年とするよう更なる精進、努力を重ねると改めて心に刻んでおります。本年もご指導ご支援宜しくお願い申し上げます。