若手研究者の肖像(第16回)

豊橋技術科学大学 環境・生命工学系 広瀬侑 助教

真正細菌の”光スイッチ”の機能を解明、動植物の生理活性制御にも応用へ
(2016.08.29 00:33)1pt
2016年08月29日号
高橋厚妃

 動物や植物、真正細菌などは、光を刺激として受容する受容体(光受容体)を持っている。例えば、光を視覚として認識するためのロドプシン、花芽形成や発芽の時期を計るためのフィトクロム、光の方向を感知するためのフォトトロピンなどがよく知られている。これらの光受容体は、生体内で様々な生理活性を起こすための「光スイッチ」として機能する。豊橋技術科学大学環境・生命工学系助教の広瀬侑は学生時代、真正細菌であるシアノバクテリアにおいて光合成に利用する色素蛋白質の発現量を制御する新規の光スイッチを同定し、そのシグナル伝達経路を解明した。シアノバクテリアが光合成で生産する炭素は、バイオ燃料やバイオマスの生産などに利用されることが期待されている。広瀬の発見は、効率よく光合成が行える新たなシアノバクテリアの創出につながる可能性がある。

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