バイオイメージング最前線(第13回)

第三の構造生物手法、クライオ電子顕微鏡

(2016.07.25 00:35)1pt
2016年07月25日号
理化学研究所 ライフサイエンス技術基盤研究センター タンパク質機能・構造研究チーム 上級研究員 重松秀樹博士(工学) 

 日本よりもさらに蒸し暑い6月の香港で、2016年の三次元電子顕微鏡法に関するゴードン会議が行われた。これまでは、毎年ヨーロッパと米国で交互に開催されていたが、初の試みとしてアジアでの開催が香港だった。初日夜のキーノートで英MRC分子生物学研究所のRichard Henderson博士が示した「全ての生体分子複合体の構造はあと数年で分かるだろう」という言葉が、その後も他の発表者に冗談交じりに引用されたのが印象的だった。実際ここ数年、三次元電子顕微鏡法、特にクライオ電子顕微鏡単粒子解析は、報告される構造の分解能が飛躍的に向上し、今回の会議でも多くの発表が3 オングストローム(1オングストロームは0.1nm)台の分解能で、それを元に原子モデルを構築したものだった。

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