日経バイオテク2月29日号「編集長の目」

蛋白質医薬の製造受託、日本企業に活路はあるか

(2016.02.29 00:01)1pt
2016年02月29日号
橋本宗明

 今号の特集では、日本企業による蛋白質医薬の製造受託ビジネスについて取り上げた。主な企業の取り組み状況を整理したが、国内に自社で生産設備を設けたり、海外企業の買収や提携を通じて海外に生産設備を確保するなどして、10社以上の日本企業がこの分野にひしめいている。その顔ぶれを見れば、もともと低分子などの医薬品の原薬を受託製造してきた企業がその一環で蛋白質医薬の原薬製造に乗り出してきたタイプ、発酵技術などを武器に研究用の蛋白質受託製造を手掛けてきた延長で、医薬品グレードの受託製造の体制を整えたタイプ、異業種から医薬品分野への参入のとっかかりとして市場が拡大しつつあるこの分野に目を付けたタイプなど、幾つかに分類できそうだ。ただし、これだけの数の会社が果たしてこの市場で事業を成功させることができるのかとなると、大いに疑問が湧いてくる。

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