特集
米Industrial BIO 2018報告
組換え微生物での商業製造が拡大、食品添加物や香料で実用化進む
(2018.08.06 00:32)

2018年08月06日号
高橋厚妃

米Biotechnology Innovation Organization(BIO)が主催する2018 BIO World Congress on Industrial Biotechnology(Industrial BIO 2018)が、2018年7月16日から19日まで、米国フィラデルフィアで開催された。Industrial BIOは、化学品や医薬品原料、環境、食品分野などに焦点を当てたバイオテクノロジーのイベントで、今回で15回目となった。主に組換え微生物を利用し、食品添加物や香料、バイオ燃料、バイオプラスチックなど高分子素材の原料を製造する企業と、それらの物質を利用する化学メーカーや食品メーカー、化粧品メーカーなどの姿が目立った。他にも、アカデミアや投資会社なども集まり、1000人ほどが参加したもようだ。日本人の参加者は、「物質生産の商談はIndustrial BIOで行うのが良いと考えており、ここ数年毎年来ている」「研究開発のトレンドを知ることと、有望な共同研究先や提携先を見つけるために参加している」などと話していた。
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