特集

腸管上皮オルガノイド

培養のみで幹細胞から3次元組織、腸内菌叢研究や創薬の強力ツール
(2018.04.23 00:31)1pt
2018年04月23日号
河田孝雄

 3、4日ごとに再生を繰り返す組織である腸管上皮の幹細胞を培養することにより、腸管上皮の3次元組織である腸管上皮オルガノイドを作製する技術が確立され、腸管に関連する健康維持に寄与するソリューションの研究に革命を起こしている。腸管上皮細胞は全て、陰窩(いんか)の底部にある腸管幹細胞より生み出され、腸管上皮組織の恒常性を維持している(図1)。この腸管幹細胞の自己複製や分化の能力を制御するニッチシグナルの機構解明が進み、細胞外基質「Matrigel」(米Corning社の商標)を用いて腸管上皮細胞を長期間3次元で培養する方法が急速に発展してきたからだ。

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