初めまして、日経バイオテク記者の菊池結貴子と申します。新聞社からの転職で、5月から編集部に入りました。4年前にインターンシップでこの編集部にお世話になったこともあり、不思議なつながりを感じています。

 前職では、地域ニュースを扱う「地方部」で茨城県の地域面を2年間担当していました。新聞社には科学部志望で入社しましたが、新人記者は地方部で修業を積むのが慣例で、2年間、主に事件・事故・災害と、地方自治体の行政を取材する日々でした。事件や事故が起きれば、現場周辺の家での聞き込みや、出退勤に合わせて警察官の自宅に押し掛ける「夜討ち朝駆け」を繰り返しました。夜回り中に空き地の泥に車が埋まり、県警幹部の実家の裏にレッカー車を呼んだのは今も思い出深いです。ちなみに取材用の車は自腹で購入し、3回壊しましたが、今も大切に乗っています。

 メディアを志望した理由は、ライフサイエンスやバイオテクノロジーの素晴らしさ、面白さを伝えたいからです。学生時代は東京大学大学院農学生命科学研究科で、脳も体も性転換を行える魚類に注目し、メダカで「脳の性の逆転」のメカニズムを研究して、博士号(農学)も取得しました。性転換をテーマに選んだのは、爬虫類や両生類、節足動物など、多くの動物種で実は性転換ができたり、雌雄がはっきり分かれない種があったりと、「性がきっちり決まらない」ことに関心を抱いたためで、性差や繁殖戦略の話も好物です。

 また、大学院での研究では神経ペプチドを調べることが多く、免疫組織化学やin situ hybridization、免疫電顕、ゲノム編集や行動実験が主な手法だったため、脳神経科学やこれらの技術動向にも関心が高いです。バイオテクノロジー関連のビジネスとしては、医薬品だけでなく、食品産業にも引かれています。自分なりの視点で皆さまに有益なニュースをお届けできるよう精進しますので、何とぞよろしくお願いいたします。