バイオイメージング最前線(第23回)

油滴表層の可視化で解明、微細藻のオイル高生産能

(2017.09.25 00:35)1pt
2017年09月25日号
信澤 岳=東京工業大学 生命理工学院 特任助教、太田啓之=東京工業大学 生命理工学院 教授

 現在我々は、動物や植物細胞に比べてはるかに小さい単細胞性微細藻類(直径2から3μm)ナンノクロロプシスについて研究している。このサイズは教科書的な真核細胞のミトコンドリア長径と近い値である。しかもその微細な細胞内の大部分は、巨大な葉緑体と油滴(オイルを蓄積するためのオルガネラ、後述)で占められ、残りの部分にその他のオルガネラが収まっている(図1)。透過型電子顕微鏡を用いれば詳細に細胞内構造を見ることができるが、それでもやはり、動的な生命現象を解明するには生きた細胞を対象としたイメージングを試みる価値と必要性があるのは、観察対象がどの生物であれ同じである。

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