バイオイメージング最前線(第30回)

超解像顕微鏡で長鎖ncRNAの機能解析

(2018.07.23 00:36)1pt
2018年07月23日号
廣瀬哲郎=北海道大学遺伝子病制御研究所教授  中川真一=北海道大学大学院薬学研究院教授

 2000年にヒトゲノム配列が決定されて以降、生物学はポストゲノム時代を迎え、そのゲノムがどのように活用されているかを明らかにする大規模なトランスクリプトーム解析が行われた。その結果、ヒトゲノム中で蛋白質情報をコードしている領域はたった2%に過ぎないが、ゲノムの70%以上の領域が転写されRNAを産生していること、こうしたRNAの大部分は、蛋白質をコードしない長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)であることが明らかとなった。現時点でヒトのlncRNAとして1万5900種類がアノテーションされているが、その他にアノテーションされていないRNAも多数存在しており、lncRNA遺伝子の総数は蛋白質遺伝子の数を大きく上回ることが予想されている。

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