バイオフィルムの内部構造を見る新手法

 多くの生物学者にとって大腸菌や酵母などの微生物はあくまで分子生物学的な「ツール」である。しかし自然環境においては、彼らには彼らなりのライフスタイルがあり、我々は彼らのある限られた特徴のみを最大化して利用しているにすぎない。自然界の微生物は、その8割ほどは“バイオフィルム”と呼ばれる集合体として存在しているともいわれる。このバイオフィルムで微生物は細胞外多糖や核酸などから成る細胞外マトリックスに囲まれた状態で存在し、周辺基質への定着性を増したり、生育に有利な微小環境を形作っているとされる。またバイオフィルムの形成により抗生物質などのストレスに対する耐性も増すことも知られ、微生物の制御という意味でも重要な研究対象といえる。

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