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PARP阻害薬などSynthetic lethality分野への投資が活発化

(2017.08.28 00:38)1pt
2017年08月28日号
布施紳一郎=MPM Capital

 Poly-ADP-ribose polymerase (PARP)阻害薬である英AstraZeneca社のLynparza (olaparib)がBRCA遺伝子変異陽性の卵巣癌において2014年に初めて承認されて以来、synthetic lethality (合成致死性)分野への注目が増している。synthetic lethalityとは、1つの遺伝子変異(主に欠損)では細胞(この場合癌細胞)に致死性を示さないが、2つ以上の経路が同時に欠損、または阻害されることにより、細胞死が起きる現象を指す。Synthetic lethality 分野の好例であるPARP阻害薬は、1重鎖DNA損傷を修復する機能を持つPARPと、2重鎖DNAの損傷を修復するBRCAを治療標的とした医薬品。DNA損傷が起きた際、何らかの原因でPARPが機能しない場合でもBRCAが機能すればDNA損傷は修復される。しかし、BRCA変異を持ちBRCAが機能しない細胞でPARPを阻害すると細胞死が起きる。PARP阻害薬は、BRCA変異の有無を確認するコンパニオン診断薬と共に用いる。このように、作用機序が明確かつ効果が示されていることから、synthetic lethality分野の医薬品の開発が活発に手掛けられている。

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