昨今、中国の空が青いことに驚く機会が増えた。中国人の同僚に、「国際会議か何かで工場が止まっているの?」と聞くと、「そうではない。『大気十条』目標を達成するために、一般家庭の暖房も含めて石炭から天然ガスへ半ば強制的に変更した結果だ」と返ってきた。環境保護部(部は日本の省庁に相当)は2018年1月の記者会見で、「5年間の努力が実を結び、中国の『大気十条』目標は完全に達成され、主要地域のPM2.5濃度は著しく低下した」と発表。中国ではいったん計画された目標は、必達される。ただし実際には、工事が遅れ、天然ガスが不足し、ガス価格の高騰が起こっているという。現場の混乱はさほど気にせず、大きな戦略は激しい勢いで進んでゆく。強いリーダーシップによるトップダウンの改革である。

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