米Silicon Valley Bank社は毎年、米国のヘルスケア業界への投資などに関するデータを発表している。今回は、この中のベンチャーキャピタル(VC)に関する2016年のデータを中心に、ここ数年の業界のトレンドについて触れようと思う。2016年のヘルスケア業界におけるVC投資額を見ると、記録的なブームとなった2015年の$15.1B(約1兆6710億円)には及ばないものの、年間投資額が計$12.2B(約1兆3368億円)と他の年を大きく上回り、勢いが続いていることが分かる。内訳は、バイオファーマが$8.3 B(約8900億円)、デバイスが$3.9 B(約4500億円)となっている。投資の多くが、バイオ技術を利用して医薬品を開発するバイオファーマに集中し、デバイスや診断関連技術への投資が苦戦しているトレンドは、2017年でも続いている。現に米国の大手ヘルスケアファンドで、デバイスや診断への投資から手を引いたファンドは多数ある(私が所属している米MPM Capitalもこの1つである)。

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