JP Morgan Healthcare Conference開催直前の2019年1月4日、製薬最大手の一角を担う米Bristol-Myers Squibb社(BMS社)が、バイオテク最大手の1社である米Celgene社を、総額740億ドル(約8兆円)で買収することを発表した。買収総額としては、2018年の武田薬品工業によるアイルランドShire社買収(620億ドル、約6兆8000億円)を超える、最大のバイオテク買収案件となった。BMS社とCelgene社の合併後は、BMS社の抗PD1抗体「オプジーボ」とCelgene社の多発性骨髄腫を対象とした「レブラミド」を筆頭とした、癌分野のトップレベルの企業が誕生する。その他に、免疫分野、心血管分野においても両社のシナジーは大きい。買収したBMS社側に立つと、同社はCelgene社の革新的なパイプラインを獲得することになる。Celgene社は、非常にアグレッシブな事業開発戦略により、買収や提携でパイプラインを拡充してきた。中でも注目されているのは、提携している米Acceleron Pharma社のluspaterceptや米bluebird bio社の抗BCMAキメラ抗原受容体T細胞(CART)療法であるbb2121、米Juno Therapeutics社の買収を通じて獲得した抗CD19 CART療法であるliso-celの3つである。これら3製品が承認された際には、Celgene社の株主は、contingent value right (CVR)と呼ばれる権利を通じて、さらに対価を得る。

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