World Trendアジア

東南アジアで勃興する微細藻類産業に日本はどう関わるべきか

(2017.02.13 00:38)1pt
2017年02月13日号
藤田朋宏=ちとせ研究所CEO

 石油と天然ガスの国で知られるブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワンの空港近くに設けられた工業用開発地の第1号案件は、微細藻類を利用してアスタキサンチンを生産するプラントだ。敷地内には、直径10cmの赤いガラス管を丁寧に折り畳んでフェンス状にしたものが一定間隔で何台も整然と並ぶ。その1つに近づき、ガラス管の中を目を凝らして見てみると、アスタキサンチンを蓄積して真っ赤に染まった、かろうじて見えるサイズの藻(ヘマトコッカス)が秒速1mのスピードで流れている。敷地一面に並ぶフェンスを構成するガラス管の長さは、合計すると東京から名古屋までの距離に相当する約30万mだという。折り畳まれたガラス管が辺り一面を埋めている光景を見るとDNAが折り畳まって染色体になっているのと似たようなものだなと感じる。

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