World Trendアジア

中国と米国の創薬イノベーションに時差は無い

(2018.02.12 00:39)1pt
2018年02月12日号
渕上欣司=Mitsui & Co. Global Investment, Inc.

 2017年11月、上海で開催された250人規模のグローバルなヘルスケアカンファレンスに参加する機会があった。半数近くは海外からの参加者だが、日本からは筆者のみ。この約10年間、中国のヘルスケアカンファレンスには定点観測的に参加している。おなじみの光景だ。同年4月に米東海岸の学会で聞いた最新の癌免疫関連の話題が、ここではPostキメラ抗原受容体T細胞(CART)の有力候補として話題に上る。中国からの特許出願は量から質の時代に移ってきたようだ。蘇州で活動中の米国知財弁護士は、「バイオベンチャー関連で重要な論文が出るときには、たいてい米中両方で特許出願されている。米中共同研究チームは、両国からグラントを得ていて、うまく特許を書けばそれぞれの国で成立可能」と解説する。ボストンで資金調達に成功するテーマは、ほぼ同じタイミングで中国でも資金調達がなされる。米中には強い人的交流が確立しているが、日中にはほとんどない。少なくとも創薬イノベーションにおいては。

ここから先は「日経バイオテク」「日経バイオテクONLINE」の
有料読者の方のみ、お読みいただけます。

ログイン 購読お申込み

ONLINE法人版無料トライアル(2週間)でも記事の続きがお読みいただけます。
※トライアルのお申込みは「法人(内におけるご担当者の方)」に限ります。

無料トライアルお申込み

日経バイオテク お薦めの専門書籍・セミナー

  • 新刊「世界の創薬パイプライン2018/2019」
    海外ベンチャーの創薬プロジェクトを大幅拡充。自社の研究テーマと関連するパイプラインの動向、創薬研究の方向性や競争力、開発状況の他社比較に有益なデータとして、自らのポジショニングを確認できます。
  • セミナー「低分子薬で核酸を標的に」
    2018年12月5日開催!核酸を創薬標的とした低分子薬の創薬研究に携わっているベンチャー企業やアカデミアの専門家を迎え、最新の研究開発状況、創薬手法、創薬の課題を考える。

PR・告知製品・サービス一覧人材・セミナー・学会一覧