2017年11月、上海で開催された250人規模のグローバルなヘルスケアカンファレンスに参加する機会があった。半数近くは海外からの参加者だが、日本からは筆者のみ。この約10年間、中国のヘルスケアカンファレンスには定点観測的に参加している。おなじみの光景だ。同年4月に米東海岸の学会で聞いた最新の癌免疫関連の話題が、ここではPostキメラ抗原受容体T細胞(CART)の有力候補として話題に上る。中国からの特許出願は量から質の時代に移ってきたようだ。蘇州で活動中の米国知財弁護士は、「バイオベンチャー関連で重要な論文が出るときには、たいてい米中両方で特許出願されている。米中共同研究チームは、両国からグラントを得ていて、うまく特許を書けばそれぞれの国で成立可能」と解説する。ボストンで資金調達に成功するテーマは、ほぼ同じタイミングで中国でも資金調達がなされる。米中には強い人的交流が確立しているが、日中にはほとんどない。少なくとも創薬イノベーションにおいては。

この記事は有料会員限定です

会員の方はこちら
2週間の無料トライアルもOK!
購読・試読のお申し込み
※無料トライアルのお申し込みは法人に限ります。(学生や個人の方はご利用いただけません)