今回は、塩野義製薬により申請され、2019年3月に「小児期における注意欠陥/多動性障害(AD/HD)」の効能・効果で承認された「ビバンセカプセル」(リスデキサンフェタミンメシル酸塩)を取り上げる。本剤はd-アンフェタミンとL-リジンがアミド結合したプロドラッグであり、赤血球に存在するアミノペプチダーゼにより分解されることで薬効を発揮する。d-アンフェタミンは海外では1937年に承認されており、AD/HDの治療薬として長年使用されてきた。本剤は、プロドラッグ化することで、d-アンフェタミンの急激な血中濃度の上昇を抑制し、徐放剤と同様の薬物動態を有するように設計された薬剤である。
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