今回は、2019年9月に承認され、同12月に発売された、協和キリンの「クリースビータ皮下注」(ブロスマブ(遺伝子組換え))を取り上げる。承認された本剤の効能・効果は「線維芽細胞成長因子23(Fibroblast Growth Factor 23:FGF23)関連低リン血症性くる病・骨軟化症」である。骨の成長や石灰化には、カルシウムとリンが必要であり、いずれかが不足すると骨・軟骨の石灰化障害によって類骨と呼ばれる、石灰化する前の新生骨組織が増加し、骨強度が低下する。それにより、成長軟骨帯閉鎖以前の場合は「くる病」を、それ以降の場合は「骨軟化症」を発症することになる。FGF23は、腎臓でのリン排泄を亢進させ、活性型ビタミンDの産生を抑制することにより、血清リン濃度を低下させる液性因子である。

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