審査報告書を読む

「フィコンパ錠」ペランパネル水和物製剤

日本で創製された選択的AMPA受容体拮抗薬、併用薬の影響や用法・用量の設定が争点に
(2018.03.26 00:34)1pt
2018年03月26日号
木下 玲子=北里大学医学部精神神経科学助教

 今回は、2016年5月、「他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作、強直間代発作に対する抗てんかん薬との併用療法」を効能・効果として承認されたエーザイの「フィコンパ錠」(ペランパネル水和物製剤)を取り上げる。てんかんは、中枢神経ニューロンの同期的かつ過剰な放電による発作が繰り返し出現する疾患である。原因となるニューロンの興奮には主に神経伝達物質としてグルタミン酸が、ニューロンの抑制にはGABAが関与すると考えられ、近年ではレベチラセタム、ラコサミド等、シナプス部位に多様な形で作用する抗てんかん薬が承認されている。本剤は、グルタミン酸受容体のシナプス後膜に存在するAMPA受容体に選択的に作用することで発作を抑制する選択的AMPA受容体拮抗薬だ。新規作用機序を有する抗てんかん薬であることから、特に難治性てんかん患者に対する併用薬として期待されている。

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